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右下大臼歯のアップライト(部分矯正症例) | 奥歯が斜めに引っかかって痛かった ORTHODONTIC

2025/04/27

Before

右下大臼歯のアップライト(部分矯正症例) | 奥歯が斜めに引っかかって痛かった1 右下大臼歯のアップライト(部分矯正症例) | 奥歯が斜めに引っかかって痛かった2

以前より右下の奥歯(第2大臼歯)が斜めに生えていることは自覚していましたが、1週間前くらいに右下の同部位に痛みを生じるようになったため、以前からのかかりつけ歯科医院を受診されたということです。

矯正を行なっていなかったようで、矯正を掲示している歯科医院を受診するよう説明されたということで、当院を受診されました。

 

右下の歯が親知らずのように手前の歯に引っかかってしまい、生えてこれない状態となっていました。

After

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歯の引っ掛かりが取れ、噛み合う方向に動いてくれました。

歯の生えている方向がまだ若干傾いているのですが

 

・歯の根っこが完成していない

・成長期でもあり

・親知らずが生えてくる際に手前の歯を押してくる

 

ということもあり、自然に解消する可能性が高いため、経過観察としています。

今後、成長も終了し、歯の根っこ(歯根)が完成して、歯並びを改善する必要があるのであれば、本格矯正を実施することとしています。

使用装置

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    引っ掛かりを取るために起こしたい歯の手前の歯に装置を取り付けます。

    起こしたい歯にはゴム(エラスティック)をかけるための金属製のフックを取り付け、ゴムで引っ張ります。

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    矯正用のバンド(クラウンループ)にゴム(エラスティック)を引っ掛けるためのフックを取り付けています。

    アップライトでは、よくチタン製のネジ(スクリュー)を用いることが多いのですが、本症例では成長期であるため骨が柔らかいこと、また骨の中に親知らずが存在するため、スクリューを入れる場所がなかったことから、この方法を用いていました。

主訴(受診背景) 右下の奥歯が斜めに引っかかって痛みがあった。矯正歯科に行くように言われた。
住所 行橋市
既往歴・習癖など 特になし
診断名 右下第2大臼歯萌出位置異常
治療開始時の年齢 15歳
治療期間 5ヶ月
主な装置 クラウンループ
治療費 100,000円
抜歯部位 なし
リスクと副作用

ゴムの力で牽引を行い、その後は自然に正常な位置まで生えてくることを経過観察しますが、萌出してこない場合や噛み合わせに問題が残る場合にはワイヤー矯正による位置関係の改善を行うことがあります。

ゴムの牽引による痛みを生じることがあります。

歯の神経に影響を及ぼす(失活)可能性があります。