虫歯の原因となる砂糖についてBLOG

2021/01/26

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

今日は小児歯科における虫歯との戦い、その中でも原因となる砂糖についてお話ししたいと思います。

 



 

砂糖は甘味を構成する大変重要な調味料の1つであり、甘さが強いため、小さなお子さまから高齢者まで長年愛されています。 

最近では砂糖を含めた糖分を摂取すると、脳内でドーパミンや幸せホルモンと呼ばれているセロトニンなどが分泌され、リラックス効果もあると報告されております。

 

そんな、プラスの効果も大きな砂糖ではありますが、虫歯の原因となる要素の1つとなっております。

 

虫歯は下の図にあるように、4つの要素が重なりあうことで虫歯になるとされております。

 

虫歯の原因となる砂糖について2

 

 

この4つの要素のうち、

は日頃の歯磨きで低濃度のフッ素配合の歯磨き粉の使用、定期的に歯科医院でフッ素を塗ってもらう、シーラントを行ってもらうなどで、歯を強化・形をシンプルにしていくことで、虫歯になりにくくすることもある程度可能になります。

 

細菌は歯磨き、フロス、仕上げ磨きで日々汚れを取り除くことになります。

 

時間は『おやつ』についてのブログにて詳しくお話しいたしますが、上の図の左側にある3つの輪(歯・細菌・糖質)の重なっている時間が長ければ長いほど、虫歯になりやすく進行しやすいということを示しています。

 

 

前置きが長くなりましたが、何が言いたいかと申しますと、歯磨きをたいしてしていないのに、虫歯にほとんどなったことがないという方も多くいらっしゃいます。

虫歯は生活習慣が多く関わっており、砂糖の使用量が少なければ少ないほど、砂糖を摂取する機会が少なければ少ないほど虫歯になるリスクを減らすことができます。

 

 

砂糖は『マイルドドラッグ』とも呼ばれることがあり、アルコール・タバコ並みの中毒性・依存性があると言われています。

砂糖依存症(甘いもの中毒)という病気が実際に存在しており、大量の甘いもの、あるいは常に甘いものを口にしていなければ落ち着かなくなることもあります。

 

3歳〜4歳頃までに味覚が発達していきます。その頃までに甘い砂糖に触れる機会が多ければ、味の好みも砂糖を好む味覚(甘党)になる可能性が高くなります。依存症の入り口になるかもしれません。

砂糖依存症や甘党派になってしまうと、虫歯のリスクがそれだけ高くなってしまいます。

 

虫歯の原因となる砂糖について3

 

虫歯の原因となる細菌は砂糖などの糖質をエサに酸を吐き出します。そうすると歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。(脱灰

その後、唾液の力でお口の中は中性になり、それとともに溶け出したミネラルが歯の表面に取り込まれます。これを再石灰化と呼びます。

 

下の図にあるように、お口の中では歯が溶けては治ってということを日々繰り返しています。

 

虫歯の原因となる砂糖について4

 

ここで、砂糖に触れる回数の多い方(おやつ、糖分を含む飲み物を時間を決めずに摂取される)は、歯のミネラルが溶け出す量とミネラルが取り込まれるというバランスが崩れ、溶け出す方が多くなり、歯に穴が開き、虫歯となってしまうのです。

特に、歯磨きによる磨き残しが生じやすく、細菌が生活するのに絶好な奥歯の溝や歯と歯の間で虫歯ができてしまうのです。

 

糖分に触れる機会が少なければ少ないほど、歯の治る時間が長くなり、虫歯になりにくい生活習慣となります。

おやつ・ジュースを摂取するのであれば、食後すぐのデザートとして、あるいは10時・15時のおやつの時間をきっちりと決めていただくことが大変重要となります。

 

よく見かける、一度はお口にしたことのある、おやつ・ジュースに含まれる砂糖の量を角砂糖(砂糖4g程度)の量で表記してみます。

 

虫歯の原因となる砂糖について5

 

 

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意外と砂糖が含まれているのが分かったのではないでしょうか?

1日の砂糖の適切な摂取量は大人30g、子ども20gとされています。

注意しなければ、おやつ・ジュースだけで簡単に摂取量がオーバーします。

砂糖の摂取量が多いと、虫歯の原因菌は活発になり、虫歯になりやすい環境になってしまいますので、注意が必要です。

 

虫歯の原因となる砂糖について7

 

全ての糖質が虫歯の栄養源となるわけではありません。このことについては、キシリトールをはじめとする代用甘味料というブログで詳しくお話ししたいと思います。

 

今回の砂糖という内容に関しては、決してお子さまにだけではなく、大人の方の虫歯でも当てはまる内容になります。

『どうして歯磨きを頑張っているのに、虫歯になりやすいんだろう?』

『また虫歯になってしまってる。あの先生の治療が悪いのかな?』

というお言葉を聞いたこともありますが、先ほどもお話ししましたが、虫歯は生活習慣が関わってくることが多くあります。

 

当院では、お子さまの治療・定期検診を受けようと思っている場合、砂糖(糖分)を中心とした栄養指導をご家族・お子さまを対象にして、栄養士に行ってもらいます。

虫歯を作らせない、虫歯の治療を繰り返させないを目指して、全力で取り組んでいきます。

 

 

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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