親知らずは抜かなければいけない?? 〜抜いた方がいい親知らずと抜かなくてもいい親知らず〜BLOG

2021/03/02

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

『親知らずがあるけど、抜かなくてもいいよ〜』

『いつかこの親知らずは抜いた方がいいね〜』

 

と言われたことはありませんか?

虫歯があって、歯医者さんでレントゲンを撮ってみたら、親知らずの存在がわかったということはよくあります。

 

 

親知らずは全て抜歯しなければいけないわけではありません。

 

今回は抜いた方がいい親知らず、抜かなくていい親知らずについてお話ししたいと思います。

 

 

 

以前、こちらのサイトに親知らずに関するコラムを投稿したことがありますので、ぜひご覧ください。

 

リンク:抜くだけじゃない!?親知らずの活用方法を現役歯科医が語る!

 

親知らずは抜かなければいけない??  〜抜いた方がいい親知らずと抜かなくてもいい親知らず〜2

 

親知らずは顎の骨の大きさによっては正常に生えきれず、手前の歯に引っかかってしまったり、中途半端に生えたまま出てこないなど、キレイに生えてこないことも多いものです。

 

親知らずは抜かなければいけない??  〜抜いた方がいい親知らずと抜かなくてもいい親知らず〜3

 

抜かなくてもいい親知らず

●親知らずがまっすぐ正常に生えており、上下の親知らず同士でしっかりと噛み合っている

噛み合わせ、食事に役立っている親知らずは決して抜く必要はありません。そのまま役立てた方が、食べ物をすりつぶす能力が高いので、残すメリットが大きくなります。

 

●歯茎がかぶさっておらず、歯みがきでお手入れがしっかりとできる

歯が歯茎からしっかりと見えていると、歯ブラシも当てることができます。残しても良い親知らずは、しっかりとお手入れができることが必須条件でもあります。

 

●虫歯があっても進行していない(小さい)

小さな虫歯程度で、周囲の歯にも悪影響を及ぼしていない場合であれば残して活用させることができる親知らずでもあります。

 

以上の条件が全て揃っている親知らずは残すことができます。

1つでも該当しない場合、抜くことをオススメします。

 

親知らずは抜かなければいけない??  〜抜いた方がいい親知らずと抜かなくてもいい親知らず〜4

 

抜いた方がいい親知らず

●横や斜めに生えている

横や斜めに生えている親知らずは、手前の歯に引っかかってしまい、5年待とうが、10年待とうがそのままである可能性が高くなっています。

変な生え方をしたままだと、汚れが蓄積しやすく、親知らずそのものや手前の歯を虫歯や歯周病にしてしまうことが多くなり、本来大切にしないといけない歯に悪影響を及ぼしてしまうことも多いのです。

 

●親知らずそのものやその手前の歯に虫歯や歯周病などがみられる

本来、大切にしなければいけない歯に対して悪影響を及ぼしてくるようであれば、親知らずの抜歯をオススメします。

 

●歯茎が腫れたことがある

歯茎が腫れる原因は歯周病や歯茎がかぶっていることで、汚れが中に入り込んだことによるものが多いです。お手入れが行えない状況の親知らずであるという証拠でもありますので、腫れた経験があるのであれば抜歯をオススメします。

 

●噛み合わせに役立っていない

上だけ親知らずを抜いているなどで、噛み合わせに役に立っていない場合も絶対ではありませんが、抜歯をオススメします。

通常、食物に含まれる繊維成分は歯で噛むたびに汚れを一緒にかき取ってくれます。噛み合っていない歯はそういった効果がないため、汚れが非常に溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因となりやすくなります。

 

●18歳〜25歳頃の間に歯並びが悪化してきた

親知らずが斜めや横に生えている場合、親知らずが生えようとする力が手前の歯にかかり、歯を押すことになります。そうすると、力が前歯に伝達し、前歯の歯並びが悪くなってくることがあります。

中学生の頃の歯並びと変わってきたなという感じがするのであれば、親知らずが原因で歯並びが変化してきている可能性があります。

 

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親知らずの活用方法

厄介者として扱われがちな親知らずですが、抜かなくても良い親知らずは将来的に活用することが可能となる場合があります。

 

① 歯の移植

残念ながら抜くしかない歯があった場合、親知らずを活用してそこに移植させるという方法があります。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

リンク:親知らずを使って歯を移植するってどういうこと?

 

 

② 入れ歯やブリッジの支えとなる

親知らずは歯としては大きいため、将来入れ歯やブリッジにするしかない場合、支えの歯として活用させることができる場合があります。

 

だからと言って、将来使えるかもしれないから残すべきでない親知らずを無理に残すことで、他の歯に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

 

全ての親知らずは必ず抜歯しなくてはいけないわけではありません。親知らずに関してはまずはご相談いただければと思います。

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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