タバコ・喫煙によるお口の中の虫歯、歯周病リスクについてBLOG

2021/05/06

 
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
 
タバコを吸うと、ヤニで歯に色がつきやすいということはご存知かと思いますが、虫歯・歯周病のリスクについて疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?
 

タバコ・喫煙によるお口の中の虫歯、歯周病リスクについて2

 

●喫煙による虫歯リスク

タバコを吸う人は、吸わない人の約3倍も虫歯になりやすいという報告があります。

虫歯の原因菌が歯を溶かすために出す酸を中和してくれる唾液の分泌量は喫煙によって低下します。その結果、口の中が乾燥し、自浄作用、中和作用、再石灰化作用が働かなくなります。

さらに汚れやプラークがたまりやすくなるという悪循環が進んでしまいます。

 

タバコ・喫煙によるお口の中の虫歯、歯周病リスクについて3

 

●喫煙による歯周病リスク

タバコを吸う人は、吸わない人に比べ、4年間で歯周病が悪化するリスクが約3倍高いことが報告されています。

 

・ビタミンを破壊する

タバコの成分が歯茎に付着していき、歯茎の健康に欠かせないビタミンCを破壊して、口腔内環境を悪化させていきます。

 

・唾液の分泌が減少する

虫歯リスクでも説明しましたが、タバコにより唾液分泌量が減少していき、自浄作用・殺菌作用が減少していくため、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

 

・歯石に変化していく

自浄作用が低下することで、プラーク(歯垢)がたまりやすくなり、次第に歯石へと変化していきます。歯石の表面は汚れが固まったものでもあり、凸凹となっており、さらに汚れがたまりやすく、歯周病リスクが上昇していきます。

 

・血管が収縮する

ニコチンにより血管が収縮し、歯茎における血流が弱くなり、酸素や栄養素が不足してしまいます。また、老廃物が排出されにくくなります。これにより、歯周病リスクが上昇します。

 

・白血球機能の低下

喫煙により白血球の機能が低下し、歯周病菌が繁殖しやすい環境となります。

 

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このタバコによるリスクは、受動喫煙でも上昇していきます。つまり、タバコの煙にさらされる環境にいると、虫歯や歯周病のリスクまでも上昇してしまうのです。

 

喫煙は全身のがんだけでなく、お口周囲のがんとも関係してきます。

喫煙だけでなく、飲酒もされる方は、喫煙・飲酒どちらもしない方に比べて口腔咽頭がん死亡リスクが約3倍も高くなるという報告もあります。

 

タバコの値上がり、喫煙所の減少など少しずつ喫煙者にとっては肩身の狭い環境になってきているかと思います。ぜひ、この機会に禁煙について一度考えていただけたらと思います。

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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