ジュースは何歳から飲ませても大丈夫?? 〜種類と砂糖と量について〜BLOG

2022/12/09

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

今回は

『ジュースは何歳から飲ませても大丈夫??

〜種類と砂糖と量について〜

という内容でお話ししたいと思います。

 
 
 

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こちらの記事を読まれた方は母乳や人工乳をそろそろ卒業させようか考えている方が多いのでしょうか??

 

初めての子育ての場合、そんな1つ1つの変化に対して、どうして良いか悩ましいものでもありますので、参考の1つにしていただけたら幸いです。

 



 

今回はジュースに絞って解説しておりますが、過去のブログで虫歯の原因となる砂糖について詳しく解説しております。

こちらも併せてお読みいただくことで、おやつの与え方に関する必要な知識も得られるかと思います。

 

リンク:虫歯の原因となる砂糖について

 

ジュースは何歳から飲ませても大丈夫?? 〜種類と砂糖と量について〜3

 

 

それでは本題に戻りたいと思います。

 

少し難しいお話ではありますが、お付き合いください。

米国小児科学会(AAP)は果汁100%のジュースを与えるのであれば、生後12ヶ月を経過してからということを推奨しています。

 

これは研究でジュースを与えていた時期が生後6ヶ月未満・生後6ヶ月〜12ヶ月・12ヶ月以降のグループに分け、小児期のジュース摂取量が多くなるリスクが高かったのが、生後6ヶ月未満および生後6ヶ月〜12ヶ月にジュースを与えていたグループであったことがわかったためです。

 

さらにこのグループの子どもたちは1日あたりの水の摂取量も少ない傾向にあり、味がないという理由で水を飲まなくなってしまうことが考えられるという意見を述べています。

 

また、米国心臓協会(AHA)はさらに厳しい提唱をしており、肥満や血圧上昇といった心臓の疾患につながるリスクと虫歯のリスクから2歳未満の子どもに対しては砂糖の添加を避けるべきだとしています。

 

それだけ、早い時期に砂糖を与えてしまうことは全身的にもリスクがあり、一生に関わる味覚に大きな影響を与えてしまうことが指摘されています。

 

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●ジュースは何歳から??

 

ジュースと一言で言っても、様々な種類があります。それぞれの種類に応じて解説していきます。

 

虫歯のリスクの低い順に解説していきますので、ご参考にしてみてくださいね♪

 

※ 各飲料水に含まれる砂糖の量を角砂糖で表記していますので、下の写真を参考にしていただけたらと思います。

 

砂糖を含まれていないジュースも、果糖など虫歯の原因となりうる糖質が含まれている場合は砂糖に換算して表記しています。

 

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・お茶

砂糖は使用していませんが、お茶にはカフェインが含まれている種類もありますので、注意が必要となります。

 

カフェインは覚醒成分となりますので、興奮したり、不安になったり、寝つきが悪くなったりと子どもには悪い影響になってしまう場合もあります。

 

小さなお子さまの場合は、積極的にカフェインを多く含むお茶(緑茶やウーロン茶、ほうじ茶)は避けていただいた方が良いかと思います。

 

そのため、麦茶などのカフェインを含まないお茶は問題はありません

 

麦茶そのものは少し苦味もありますので、薄めて与える場合には4・5ヶ月頃から与えても大丈夫かと思います。

 

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・果汁100%ジュース

砂糖は含まれていませんが、虫歯の栄養源となる果糖という糖質を含んでいます。

 

ただし、砂糖を多く添加しているジュースと比較すると中毒性や虫歯リスクは低下します。

 

とはいえ、甘味は強く、味覚にも大きく影響を与える可能性や強く欲しがってしまうような中毒性の点も考慮すると、AAPの提言を考慮して1歳を超えてから、そして週1回程度に限ってと考えてもらうことが望ましいかと思います。

 

 

・100%以外のフルーツジュース

100%以外のフルーツジュースの場合、果汁の他に砂糖や香料などの添加物を加えています。

 

なかなか、成分まで見てから飲んでもらうことはないかと思いますが、基本的に砂糖入りのジュースと同様に3歳以降に週1回程度の与え方をおすすめします。

 

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・乳酸菌飲料:ヤクルト、ピルクル、スポロンなど

乳酸菌飲料は腸に良いとされており、身体に良いからと与えていいだろうと考える方もいらっしゃる方も多いかと思いますが、基本的にはジュースと同様の扱いでもありますし、多くの砂糖を含んでいます。

 

与え方によっては、腸に良くても、歯には悪い影響を与えてしまうことになります。

 

乳酸菌飲料も3歳以降に週1回程度に限って与えることをおすすめいたします。

 

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・炭酸飲料(炭酸水は除く)

炭酸飲料はそもそも酸性度が強く、それだけでも歯を溶かす力があります

 

また、多くの砂糖を含んでいるため、虫歯リスクをあげてしまいます。

 

炭酸飲料は喉ごしが良く、一度ハマってしまうと、やめられなくなるお子さまもいらっしゃいます。

さらにガスによりお腹が膨れ、食欲に影響を与える可能性もあります。

 

炭酸飲料は基本的に小学生になってから覚えてもらうのが望ましいかと思います。

 

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ジュースを覚えさせないようにしていても、ご家族の方やお兄ちゃんやお姉ちゃんがグビグビ飲んでいる姿を日頃から見せていると、お子さまも飲みたくなってしまいます。

 

虫歯になりにくい与え方をするのであれば、ダラダラ長時間に渡ってジュースを飲み続けないよう配慮が必要となります。

 

そのための対策として

 

・紙パックやコップ1杯とし、短時間で飲み切ってもらう

・ペットボトルごと渡さない

・食後すぐ、10時あるいは15時のおやつの時間に限って

 

毎日、継続して虫歯の栄養源となる糖類を与え続けると、気がつけば歯に穴が開いてしまうことがあります。週1回程度のご褒美として与えるというようにリズムを作ってあげることをオススメします。

 

大切なお子さまを虫歯から守るためには、家族皆さんの協力が大切になります。

 

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甘味の強いジュースを飲み続けると、麦茶や水などの味が薄いものを受け付けなくなってしまう可能性もあります。

 

さらにそのタイミングでイヤイヤ期に突入してしまうと、飲み物はジュースだけとなってしまうと最悪です。

 

甘いものは、すぐにお子さまが喜んでくれる姿を見れたり、泣き止んでくれたりと、その場では助かるものでもあります。

 

しかし、将来的に虫歯になってしまった場合、苦しむことになるのはお子さま本人でもあります。

 

ジュースやお菓子は、いつか覚えるものでもあります。

 

大切なお子さまを虫歯から守るためにも、ご家族の方は積極的なお菓子やジュースを覚えさせたり、泣き止ませる道具に使ったりということは避けるようにお願いいたします。

 

何か不明な点や、お悩みがありましたら遠慮なくご相談くださいね♪

 

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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