歯周病健診を受けてみませんか?BLOG

2020/12/31

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こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

北九州市では40歳・50歳・60歳・70歳の節目を迎えられた方を対象に歯周病検診を実施しております。

北九州市から受診通知書が届いた方がいらっしゃるのではないでしょうか??

 

 

歯周病は他人事と思われている方も多いかと思いますが、下のグラフにあるように国が実施した統計では35歳以上の方の8割以上が歯周病になっているというデータが出ています。

 

歯周病はもはや国民病という状態となっており、生活習慣病の1種とされています。

 

 

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生活習慣病には他に糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧などがあり、いずれも自分自身では気がつかず、放置される場合が多いため、進行することで心臓病・脳梗塞・腎臓病などの原因となります。

 

これは歯周病に関しても同じで、症状がない間に進行し、歯がグラグラする・歯茎が腫れている・噛むと痛いなどと言った症状が現れて初めて気が付く方も多いのが現状です。

 

 

 

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このデータからも実は歯を抜かなくてはいけなくなる原因としては、虫歯よりも歯周病の割合が多いことがわかります。

私たち歯科医師の中でも歯周病は特に注意しなくてはいけない病気となっております。

 

歯周病という言葉を聞いたことはあるかと思いますが、その病気のことを理解されているでしょうか?

歯周病とは歯周病菌により引き起こされる病気で、大まかに言えば歯を支える歯茎や骨を破壊するものです。

 

 

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この図のように歯周病の進行が進むと歯を支える歯茎や骨が破壊されてきていることがわかるかと思います。歯周病は進行すると抜かざるを得ない場合も多いのです。

 

 

●歯周病の原因・進行のメカニズム

 

歯みがきをしていないと歯の表面に白い汚れがたまってくるかと思います。それは決して食べかすではなく、歯垢(プラーク)と呼ばれており、細菌の塊なのです。

プラーク1mg中に含まれる細菌の数は10億と言われており、その全ての細菌が悪さをするわけではありませんが、歯周病の原因となる細菌も多く含まれております。

歯周病が進行する流れをお話しします。

 

①歯肉炎:歯周病菌たちが毒素を出し続けると、細菌から身体を守ろうとして、排除しようとする反応を起こします。すなわち歯茎の炎症を引き起こしていきます。

 

 

②軽度歯周炎:そのまま歯茎の炎症を放置しておくと、炎症は歯茎からさらに深くへと進行していきます。歯と歯茎が接着している部位(上皮付着)を壊していきます。その後は歯の根っこ(歯根)を覆う薄い歯根膜と呼ばれる繊維を少しずつ破壊していくのです。

サイトカインと呼ばれる身体から出される歯周病菌に対する防御反応により少しずつ歯を支える骨が溶け始めていきます。

歯周病では針のようなもので歯茎をチクチクと検査を行いますが、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目にある溝の深さを計測していきますが、この頃から歯周ポケットが深くなり、当院では4mmを超えた段階で歯周病と診断いたします。

 

 

③中等度歯周炎:炎症がさらに深い部位まで広がった状態となっています。この頃から歯が少しグラグラし始めることもあります。

歯を支える骨と歯根の周囲にある歯根膜がさらに壊されていきます。骨が破壊されていくことで、歯茎も少しずつ下がり、歯が長くなったように見えます。

また、歯周病はガスを出す細菌もいるため、口臭が強くなったり、歯茎から膿や出血がみられることもあります。

 

 

④重度歯周炎:炎症がさらに進行し、根っこ(歯根)の先の方までポケット検査でも触れるようになります。

レントゲン写真でもかなり骨が壊されていることがわかるようになります。噛む力に耐えきれず、大きく歯が動いたり、噛むたびに痛みが走ることもあります。

進行の状態によっては抜歯となる場合もあります。

 

 

 

この歯周病の進行は急激に進む場合もありますが、大半は少しずつ何年にも渡って進行します。

20代の頃、何も気にせず丁寧に汚れを取っていなかった結果が10年後くらいに現れてくることもあります。

症状があり、気がついたときにはかなり歯周病が進行していることもあるため、非常に注意が必要となります。

 

歯周病かどうかは歯周病検査を行わなくてはわからないため、歯周病検診を機会に自分自身のお口の中の状態を把握するのも良いかと思いますし、歯周病検診でなくてもお口の検診として受診されることもオススメいたします。

 

また、最近では全身疾患との関連や認知症(アルツハイマー型)との関連がわかってきています。

くわしくは、こちらのブログをご覧ください。

 

リンク:歯周病予防で認知症も予防を!

 

当院は北九州市歯周病検診の指定医療機関でもありますので、お気軽にご連絡いただければと思います。

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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