マウスピース矯正(インビザライン )で歯並び治るの?BLOG
2021/01/15
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
歯並びを治す矯正治療は従来ワイヤーを歯に貼り付けて治す方法が主流でした。
今回はインビザラインシステムによるマウスピース矯正についてお話をさせていただきたいと思います。
インビザラインを含むマウスピース矯正による治療はマウスピースを交換するたびに、少しずつ目標の歯並びに向けて歯を動かしていく流れになります。
20年以上も前からマウスピース矯正が始まり、全世界でも500万人以上方がマウスピース矯正により歯並び治療を行っています。
今回は様々なマウスピース矯正の中で、インビザラインによる治療の流れを説明したいと思います。
それでは、インビザラインのマウスピースが出来上がるまでの過程を説明させていただきます。
①歯並びデータ、様々な資料収集
インビザラインでは個人個人に合わせたマウスピースを作成していきます。
マウスピースを作成するにあたって、今までは型とり(印象)により行っていました。
しかし、技術革新により、現在ではカメラによる歯並びの読み取り(口腔内スキャン)が可能となりました。
当院ではこのカメラ(iTero)による読み取りを実施しております。
さらに、お口の中の写真、お顔の写真、必要なレントゲン写真の撮影を行っていきます。
②シミュレーション(クリンチェック)作成
このカメラで読み取った歯並びデータ、歯並び・お顔の写真、レントゲン写真など様々な資料から、コンピューター上でシミュレーション(クリンチェック)を作成していきます。
このシミュレーションをしっかりと行わなければ失敗に繋がり、ここが腕の見せ所でもあります。
③シミュレーション(クリンチェック)の確認
このシミュレーションを治療を希望される方に確認していただきます。この段階で詳細の歯の動き方、治療期間等の説明を行うようになります。
④完成
シミュレーションに納得いただければ、実際にマウスピースの作成へと移ります。
インビザライン社にて3Dプリンターにて最終段階までのマウスピースが作られ、送られて来ます。
医院に届くまではおよそ2~3週間程度みていただければ大丈夫かと思います。
マウスピース到着後、いよいよ治療の開始です。
治療開始時の流れを説明させていただきます。
①アタッチメント(突起物の作成)
インビザラインによる矯正システムでは歯のねじれや移動に対してより効率的に力をかけられるよう、アタッチメントと呼ばれる突起を歯の表面に付けます。
シミュレーション上では赤色に写っていますが、実際には白い材料ですので、パッとみる限りはあまり目立つことはありません。
歯の清掃後、マウスピースの適合が問題ないことを確認し、実際に突起をつけていきます。
②つけ外しの練習
マウスピースのつけ外しの練習を行っていただきます。つけ外しは治療しながら生活する上では必須となります。最初は経験がないため、四苦八苦することも多いのですが、慣れてくると私たちが外すよりもピッピと早く外せるようになります。
③マウスピースの取り扱い・使用方法の説明
治療を開始するまでにもお話をさせていただきますが、失敗しないためにも大変重要なことですので、何度でもお話をさせていただきます。
簡単に例を挙げたいと思います。
・装着時間:20時間以上の装着となっていますが、原則として食事・歯磨き以外はずっと装着するよう説明をさせていただいております。(通常は22時間以上を目指すようお話をしております)
歯の動きが悪くなれば、追加治療が必要となり、治療が終了するまで期間が延びてしまうこととなります。
特に外食等でいちいち外さなくてはいけず、面倒と感じてしまう方もいるかと思いますが、治療を早く終わらせ、その後の幸せな時間を長くするためにも治療を始めるのであれば覚悟は少し必要になるかと思います。
・確実に装着する:慣れていないうちは鏡を見ながら装着していただく必要があります。慣れてくれば、コンタクトをつけ外しすることと同様に鏡を見らなくても着脱できるようになります。
また、アライナーチューイと呼ばれるシリコンチューブを使用して確実にマウスピースを装着し、密着していただくようお願いしています。
密着させることが出来なければ、失敗の原因や破損の原因となります。
・保管方法:マウスピースは半透明です。テーブルの上や化粧台にそのまま置いておくと、気がつくと無くなっていたということがあり得ます。
・飲み物:通常、マウスピースを装着したまま飲み物を飲んでいただいて構いません。しかし、コーヒー・紅茶・ワインなど色の濃いものはマウスピースが変色する原因となり、矯正治療をしていることが目立たないという特徴が活かしきれなくなります。
また、砂糖を含む飲み物はマウスピースと歯の隙間に残留し、虫歯の原因となる可能性がありますので、お食事後に飲んでいただくか、飲んだ後に外して軽くお口をゆすぐことをオススメしています。
まだまだありますが、実際に行う際にはさらに詳しく説明させていただきますし、資料もお渡しいたしますので、ご安心ください。
頑張って治療が終了した後は、後戻り防止のため保定(ほてい)という治療に入ります。
後戻りとは・・・
矯正治療により歯を動かした後は歯の周囲の骨や様々な線維は安定しておらず、元の位置に戻ろうとする性質があります。
それ以外にも頬杖(ほおづえ)やうつ伏せ寝、口呼吸、舌のクセ・・・挙げればキリがないほど様々な歯並びを悪化させてしまうクセは存在します。
それらによる歯並び悪化を防ぐ目的のため、リテーナー(保定装置)を使用します。
インビザラインによるマウスピース矯正を行った方はマウスピース装着にも慣れているため、マウスピースによるリテーナーとしています。
当院では3年はリテーナー使用をお話ししていますが、保定に関しては何年やってもやりすぎということはありません。先ほどもお話ししましたが、クセによる歯並びの変化という可能性がゼロではないため、ある程度歯並びが安定してきてからは就寝時のみのリテーナー使用で長期間使用をオススメしています。
ただし、全ての方にマウスピースによるリテーナーで対応できるわけではありません。歯並びの状態、そもそもの歯並びとなった原因等によって異なりますので、ご注意ください。
それでは、よくある質問にお答えしたいと思います。
Q:治療期間はどのくらいなの?
A:歯並びの程度によりますが、早い方であれば半年程度から3年程度まで様々です。現在ではワイヤー矯正による治療期間と同じか早いこともあります。
Q:合わなくなって作り替えるとお金がかかるの?
A:かかりません。最初にマウスピースを作成してから5年間の保証があるため、何度でも作り替えは可能です。
Q:矯正中は痛いの?
A:通常のワイヤー矯正ではワイヤーを交換するたびにグッと歯が動くため痛みがありますが、マウスピース矯正ではそういった痛みがないことが特徴となります。しかし、装着時間が守れていない方では比較的痛みが生じやすくなります。装着方法、装着時間をしっかりと守れるのであれば、痛みもなく快適に矯正治療を行うことが可能となります。
Q:どうしてもマウスピースを入れられない時期があるけど大丈夫??
A:出張や体調不良、仕事の都合上などでどうしてもつけられない事情があるのであれば、ご相談ください。あまりに高頻度でそのような時期が来るようであれば、マウスピース矯正はオススメ致しません。
Q:どのくらいの頻度で通わないといけないの?
A:基本的に1ヶ月に1度程度で通院していただき、適合状態の確認や虫歯等の有無の確認を行っていきます。
通院が遠方のため、なかなか通えない方に限り、2ヶ月や3ヶ月に1度の来院も可能です。(要相談)
Q:マウスピースはどのくらいで新しく交換していくの?
A:1~2週間に1度の頻度で交換していきます。歯の動き方に合わせて交換頻度を調整していきます。
Q:マウスピース矯正は良くないと聞いたことがあるけど・・・
A:つけ外しができることはメリットではありますが、本人のやる気と適切な使用法が大変重要になるため、ここが不十分だと失敗に繋がることがあります。また、マウスピース矯正が出てき始めた当初は画期的な方法ではありましたが、材料やデータの蓄積が不十分でもあったためワイヤー矯正に劣るとされてきました。現在では材料やシステムの改良、データの量が豊富でもあるため、ワイヤー矯正と引けをとらなくなりました。デジタル化が進んできた矯正システムではありますが、最も大切なシミュレーションがこの矯正治療の鍵でもあるため、同じマウスピース矯正でも先生によって治療精度が異なってきます。
Q:歯は抜かないといけないの?
A:当院は歯をできる限り抜かずに治療を行います。ここで大切なこととして、歯はスペースが無い場所に並べることが出来ません。その場合の選択肢として歯並びのアーチを広げる、歯と歯の間を0.2~0.5mm程度ヤスリがけするようにわずかに削る、抜歯という方法が挙げられます。
十分にお話をさせていただき、どのような方法で歯を並べるか納得していただいた上で行っていきますので、ご安心ください。
Q:マウスピースをしているとしゃべりにくい??
A:オーダーメイドの歯に密着させたマウスピースではありますが、慣れないつけ始めの時期はしゃべりにくさを感じない人はいません。しかし、1日のほとんど装着しており、身体はいやでも慣れていきます。次第に、しゃべりづらさを感じていても、周囲の方々に気づかれないことはよくあります。
また、実際にインビザラインを装着したまま仕事をしているアナウンサーや芸能人の方もいます。
Q:虫歯になりにくいと聞いたけど、どうなの?
A:ワイヤー矯正の場合、24時間つけたままになります。自分自身では外すことが出来ません。また、歯にはブラケットと呼ばれるボタンのようなものが装着されており、さらにワイヤーが歯に少し隙間が開いた状態で装着されています。構造が複雑なため、汚れが残りやすいポイントが増える上、歯ブラシが大変当てにくくなります。そのため、虫歯のリスクが上がるため、清掃は大変重要になります。
マウスピース矯正の場合、つけ外しが可能です。歯には突起がついていますが、構造もシンプルなため、通常の歯磨きとそれほど変わりません。
しかし、マウスピースを装着したままジュースを飲んだりするとマウスピースと歯の間にジュースが残留することがある、唾液がマウスピース内に入り込みにくくなるため細菌が多少繁殖しやすくなるということはあります。矯正開始前よりは虫歯リスクは多少上がります。せっかく歯並びを整えるのに、虫歯になっては私たちも残念に感じてしまいます。生活習慣や歯磨きを見直すキッカケになるよう私たちはサポートしていきます。
Q:万一、紛失してしまったらどうなりますか?
A:紛失したマウスピースの装着期間によりますが、次のマウスピースの適合が良好であれば先に進むこともあります。適合が良くない場合には、紛失した分のマウスピースだけ作成することも可能です。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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