笑気(しょうき)を使った治療についてBLOG
2020/12/24
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
笑気(しょうき)という言葉をご存知でしょうか?笑気ガス(亜酸化窒素)は古くから(報告では1844年)全身麻酔で使用されるものであり、特に小児患者に対する全身麻酔での使用頻度が高いものになります。
それでは歯科医院において笑気ガスはどのように使用するか説明させていただきたいと思います。
笑気ガスを100%純酸素とともに鼻のマスクから吸入して行います。安全な低濃度で使用することで、ほろ酔いのようなリラックスした愉快な気持ちになるため、不安や恐怖心、少しの痛みに対して鈍くなります。これを笑気吸入鎮静法と呼びます。意識はしっかりとしていますので、吸入中でもコミュニケーションはしっかりと取ることができますし、ガスが抜けるのも早いため吸入を中止・終了すれば数分後には元どおりになります。ふらつき等がないことを確認すれば帰宅することができます。
笑気吸入鎮静法を使用すると効果的な方
・歯科治療に対して不安や恐怖心が極度に強い方
・じっとしていられないお子さま
・嘔吐反射が強い方
ただし、全ての方に使用することができるわけではありません。
・泣きわめいてしまうお子さま(鼻呼吸ができないため)
・喘息や過換気症候群の経験がある(発作を誘発する可能性があるため)
・中耳炎・気胸・腸閉塞などの閉塞性疾患がある(悪化するリスク)
・妊娠初期の方(妊娠3ヶ月まで)
・鼻呼吸ができない
・2ヶ月以内に眼科手術を受けた方
このような方は注意が必要となりますが、全身麻酔よりも低濃度で使用し、安全性が高いため小さなお子さまから使用することができます。
もちろん、笑気吸入鎮静法の効果には個人差があるため、効きが悪い方や気持ちが悪いと感じてしまう方もいます。そう言った場合にはすぐに使用を中止とするため、ご安心ください。
笑気吸入鎮静法の流れを説明させていただきます。
①鼻の上に小さなマスクを乗せる
初めての場合は少しずつ濃度を上げていきながら適切な濃度へと調節していきます。笑気そのものがほんのりと甘い香りがしますが、特に小さなお子さまに対してはお好みの匂いをマスクにつけて使用します。
②5分程度ガスを吸う
ゆっくりと気分が良くなってきて、5分もすれば効果が現れてきます。
痛み・音・振動が気にならなくなるため、リラックスした気分で治療を受けていただくことができます。お酒のほろ酔い状態に似たものです。
③治療終了後、100%酸素を吸います
笑気ガスを肺から追い出します。数分もすればほろ酔い気分から覚め、元どおりです。気分の悪さやふらつき等がなければ終了となります。
通常通りお車や自転車等で帰宅することが可能ですので、ご安心ください。
また、当院では治療中にモニターを使用してテレビやアニメ等をみながら、あるいは音楽を聴きながら、気分をそちらに向けてもらうことで、さらにリラックスして治療ができるよう配慮しております。
一旦、笑気の良さを実感された成人の方やお子さまは笑気がなければ嫌だ、笑気して!と自分から言ってきてくれる方までいるほどです。
保険内の治療であれば笑気吸入鎮静法は保険が効きますので、希望される方は是非、ご相談ください。(1時間で1000円程度です)
他の歯科医院では治療ができなかったという場合も一度体験してみてはいかがでしょうか。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/