歯が抜けた!歯が折れた!そんな時の対処法についてBLOG

2021/02/16

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

お子さまが転んで歯が折れた!!

ぶつかって、歯が抜けてしまった!!

 

口の中は血だらけ、歯が床に転がっている。。。

パニックになってしまうかと思います。

 

そんな時に行っていただきたい対処法をお話ししたいと思います。

 

 

歯が抜けた!歯が折れた!そんな時の対処法について2

 

 

● 折れた歯・抜けた歯を見つけ、すぐに保存

 

抜けた歯の表面に存在する歯根膜を生かしておくことができるかが歯を戻すことができるかの鍵となります。

 

乾燥状態にある時間が短ければ短いほど良く、30分程度が一つの目安かと思います。それ以上、乾燥状態だと、歯を抜けた部分に戻しても、くっついてくれない可能性が高くなります。

 

乾燥させないためとは言っても、決して水道水やミネラルウォーターなどでは保管しないようにしてください。

 

乾燥状態よりも良いですが、次第に歯根膜が死んでしまいます。

 

以下の3つをオススメいたします

① 歯の保存液(ティースキーパー ネオ)もしくは生理食塩水

ご家庭ではお持ちではないことも多いとは思います。最も良い保存液で、24時間程度は歯根膜を生かしておくことが可能と言われています。

 

② 牛乳

歯の保存液が無い場合、次に望ましいのが牛乳です。

6時間程度は歯根膜を生かすことが可能と言われています。

 

③ お口の中

①や②が身近に無い場合、乾燥させるよりも歯根膜を生かしておくことが可能となります。

ただし、飲み込んでしまわないよう、細心の注意が必要となります。

 

● 抜けた、あるいは折れた歯が砂などで汚れている場合

 

抜けた、あるいは折れた歯が砂などで汚れている場合は、保存液や牛乳で洗うようにしてください。

それが無い場合、さっと水道水で軽く洗う程度にしましょう。

その際、指でゴシゴシと歯の表面を触らないようにしてください。

 

歯が抜けた!歯が折れた!そんな時の対処法について3

 

● 折れた歯や抜けた歯茎から出血している時は圧迫止血を

 

折れた歯から出血している場合

歯が折れたところから出血している場合、歯の神経がむき出しの状態です。

細菌に感染しやすい状況となっており、ご自身で何か詰めたり、消毒を行ったりは決してせず、できる限り早く受診するようにしてください。

出血して止まる様子が無い場合には、綺麗なガーゼを軽く噛ませる程度にしておいてください。

 

抜けた歯茎から出血している場合

綺麗なガーゼなどで圧迫して出血を試みてください。決して、ご自身の判断で消毒を行ったりはしないでください。

下の写真のようにガーゼを小さく、クルクルと丸め、ぎゅっと噛ませるようにしてください。

通常であれば10分程度もすると止血できるかと思います。

 

歯が抜けた!歯が折れた!そんな時の対処法について4

 

● 歯が欠けた場合の治療法

 

神経が露出していないような小さな欠け方

詰め物で対応できる場合は白い詰め物で修復いたします。

欠けた部位やサイズによってはかぶせ物で対応いたします。

ただし、歯をぶつけている以上、歯の変色などの異常が起こらないか経過を見ていくことになります。

 

 

神経が露出しているような大きな欠け方

以前は神経が露出するような欠け方をしていた場合、神経を抜くことがほとんどでした。

しかし、薬剤の開発等から神経を残すことも可能となってきました。

※露出している神経の汚染状況によります

 

 

下の写真のお子さまは6歳の男の子ですが、鉄棒で怪我をして前歯が残念ながら折れてしまいました。

 

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出血しているところが神経が露出しているところです。

傷の汚染はなく、怪我をしてから15分後ということもあり、傷の洗浄・消毒後、薬剤をおき、折れた歯を接着しました。

 

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パッと見た目では折れていたことがわからない程度には治せております。

 

その後、経過を見ておりますが、神経は死なずに無事残すことができております。

折れ方によっては、このように直すことができない場合もあり、神経を抜かざるを得ないこともあります。

ただ、歯の寿命のことを考えるとできる限り、神経や歯を残すよう最善の努力を行なってまいります。

 

 

 

● 歯が抜けた場合の治療法

抜けた場所の状態がレントゲン等で問題がなければ、麻酔後に歯を戻し、ワイヤー等で固定します。

順調であれば、おおよそ2〜3週間程度の固定で上手くくっついてくれる可能性があります。

 

くっついてくれるかは、

 

・怪我の際に歯の表面がどれだけダメージを受けたか

・歯が抜けてから保存液に入るまでの時間

・抜けた部分の骨の状態

 

によることが多いです。

 

残念ながら抜けた歯を戻すことができない、あるいは戻したがくっついてくれなかった場合もあります。

その場合にはブリッジ・インプラント・入れ歯などで歯の機能を取り戻す、見た目を回復させることが必要となります。

 

外傷により歯が折れた、歯が抜けたは、処置によって、見た目も歯の寿命も一生を決めてしまいます。

 

まずは、折れた歯あるいは抜けた歯を見つけ、早めに歯科医院に連絡し、受診することが最も大切になります。

 

 

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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