親知らずを抜いた後、他の歯が痛いのはなんで??BLOG

2022/08/25

 

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

今回は

親知らずを抜いた後、他の歯が痛いのはなんで??

という内容でお話ししたいと思います。

 
 
親知らずとは、前から8番目に生えてくる歯のことで、親元を離れた頃に生えてくる(20歳前後)ため『親知らず』と呼ばれています。
 
過去のブログで親知らずを抜いた方が良いかという内容で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
 
 
 
 

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それでは、残念ながら親知らずを抜歯しなくてはいけなくなり、実際に抜いてもらったものの、親知らずの隣の歯が痛くなったということを解説していきたいと思います。

 



 

親知らずを抜歯した場合、抜いた後に一定数親知らずの隣の歯に痛みが出てしまうことがあります。

 

●親知らずの抜歯後に隣の歯が痛くなる原因

 

①抜歯の際に隣の歯に力が加わったため

 

②隣の歯に虫歯があり、抜歯後に虫歯が露出したため

 

③隣の歯の神経が過敏になっている(知覚過敏)

 

④感染による痛みが出ているため

 

これらのような原因が主に考えられます。

それでは、それぞれの原因とその後、対応について解説していきます。

 

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●それぞれの原因の理由、経過と対応について

 

①抜歯の際に隣の歯に力が加わったため

 

痛む理由

歯の生えている状況によっては、どうやっても隣の歯に力が加わってしまうことがあります。

力の加わりの程度によっては捻挫や打撲に似たような状態となり、咬むたびに痛みが出てしまいます。

麻酔が効いている時には痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れた後に痛みが出てしまうことがあります。

 

その後の経過

捻挫や打撲と同様に考えていただけたら、わかりやすいかと思いますが数日で簡単に治ってくれないことが多く、数週間程度で改善してくれることがほとんどとなっております。

 

対応

基本的には時間の経過とともに症状が改善していきますので、痛みを感じる場合には痛み止めを服用していただくことが大切となります。

また、痛みのある歯では極力噛まないよう、安静にしておくことが大切となります。

明らかにヒビが入っていたりすると、対応が変わってきますので、抜歯を行った歯科医院にご相談されることをオススメします。

 

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②隣の歯に虫歯があり、抜歯後に虫歯が露出したため

 

痛む理由

親知らずが斜めや横向きに生えてしまっている場合、歯磨きが難しくなるため、隣の歯が虫歯になってしまう確率が高くなってしまいます。

抜歯を行うことで、その虫歯が完全に露出するようになり、冷たい水やお湯などの刺激が直接入るようになり痛みとなってしまいます。

 

その後の経過

虫歯が原因のため、そのまま放置しても自然に改善してくることはありません。

また、そのまま放置することで虫歯が進行し、歯の神経にまで虫歯が及んでしまったり、最悪の場合隣の歯まで抜歯に至る可能性もあります。

 

対応

そのまま放置をせず、虫歯の治療を行なっていく必要があります。

 

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③隣の歯の神経が過敏になっている

 

痛む理由

親知らずの生え方や埋まり方にもよりますが、抜歯後に隣の歯の根っこが露出してしまうことがあります。

特に深く埋まっていた親知らずを抜歯した場合に起こりやすくなります。

 

通常、抜歯後は隣の歯の根っこが露出してしてしまっても、血液で満たされ、次第に骨や歯茎で覆われていきます。

しかし、親知らずの生え方によっては、多少なりとも歯茎が下がってしまうため、歯の根っこがどうしても露出するようになる場合もあります。

 

その後の経過

隣の歯の露出した根っこが次第に歯茎などで覆われていくと、時間とともに症状が和らいでいくことが多いです。

ただし、症状が改善してくる傾向がない場合は自然に放置するよりも歯科医院で適切な処置を行なっていく必要があります。

 

対応

知覚過敏の処置を行うことにより改善することがほとんどです。

しかし、まれにですが知覚過敏の処置を行なっても症状が変化しない場合や症状が悪化する場合には、最悪歯の神経を取る処置を行うことで改善させることがあります。

 

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④感染による痛みが出ているため

 

痛む理由

親知らずを抜歯した後、感染を起こしてしまうことが稀にあります。

親知らずの抜いた部分の感覚の神経と隣の歯の感覚の神経は同じ神経で繋がっています。

 

感染により神経に刺激が入っていても、隣の歯が痛いと感じしまうことがあります。これを関連痛と言います。

 

その後の経過

感染が落ち着くとともに2週間程度で改善してくることがほとんどです。

ただし、感染は決して放置してはいけません。感染が広がってしまうと、重症化してしまうリスクがありますので、早めの歯科医院受診をオススメします。

 

対応

感染の状況によりますが、軽度のものであれば抗生物質や鎮痛剤を内服していただくことで改善してくれます。

感染の状況が強い場合には麻酔を行い、抜歯した部位を再度綺麗に掃除(掻爬)して感染を起こしている部分を取り除いてしまいます。

 

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簡単ではありましたが、それぞれの原因とその経過や対応について解説させていただきました。

 

いずれにしても、抜歯後は隣の歯への影響は少なからずありますが、症状が気になる場合は自己判断せず、抜歯を行った歯科医院に相談されることをオススメいたします。

 

何か気になることは遠慮なく当院へもご相談ください。

 

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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